暖房は床下のエアコン一台だけ
高断熱・高気密の家づくりを追求し、家全体の空気の流れをしっかりと設計すると、必要な暖房機器は床下にエアコン一台のみで、快適に暮らせるという結論に至りました。
空気の流れを徹底的に設計
機械を使って換気するのではなく、自然の力を利用して空気を循環させています。 床下エアコンから出る暖かい空気はわずかな障害物でも抵抗となってしまうため、スムーズに空気が流れるように、空気が流れる経路には、細心の注意を払い施工しています。
夏は吹き抜けエアコン一台だけで快適に過ごす
空気の流れを設計する事で、夏には吹き抜けに設置したエアコン一台で涼しく過ごすことができます。 モデルハウスでは二階ホールに冷房用エアコンを設置し、その下には飾り棚を造作しています。 暖房換気設計の時とは反対の空気対流を狙い、小さな冷房用エアコン一台で夏も涼しく過ごせるようにした計画です。
断熱性能UA値=0.23W/㎡K 一次エネルギー消費量比率BEI=0.78
家の断熱性能を表す値に「外皮平均熱還流率UA」があります。 この数値は小さい方がより断熱性能が高い事を表します。 モデルハウスでは、2地域である札幌の基準値0.46W/m2Kの半分の0.23W/m2Kの断熱性能です。 そして、CO2削減につながる一次エネルギー削減率は22%であり、未来の子どもたちが安心して暮らせる地球環境の事を考えています。
気密性能は、相当隙間面積C値=0.3㎠/㎡
この建物のC値は0.3㎠/㎡です。 このC値は家の外部との隙間がどれくらいあるかを表す数値で実測します。 モデルハウスでは家全体で36㎠の隙間しかなく、これは一般的な名刺の大きさの0.7倍程度です。 自然換気であるパッシブ換気住宅では機械の強い力ではなく、自然な力を利用している為、この気密性能がとても重要です。
BIS、BIS-Eによる設計・施工
北海道で開発され、生産された商品や技術、人材で、北海道にふさわしい家づくりを行なっています。 北海道建築技術協会によって認定されたBIS(設計者)とBIS-E(施工者)によって作られた高気密高断熱住宅です。 寒冷地である北海道では温熱環境に配慮した家づくりを懸命に行っていました。 先人たちが考え、次世代へ伝えた技術をモデルハウスで実現しています。