【北区 S様邸リノベ】 既存外壁の痛みの原因を確認 (現場レポート)

現在、張っている外壁が汚れている。 なぜ、そうなってしまったのか? その原因を確認する。

我が家にとって、いわば「顔」とも言える外壁材の劣化は、一番気になるところだと思います。 劣化してしまったので外壁を塗装したり、既存外壁材の上から新しいサイディングを張るという選択もありますが、やっぱり、「なんで外壁に汚れが生じたのか?」と疑問に思われる方も多いと感じます。

S様邸は、外壁の表面に汚れがありました。 一見、経年劣化で外壁の表面が汚れてしまったように感じますが、施工屋の私から見ると、これは、それぞれ原因が異なります。

①は、外壁内側の空気が上へと抜けきらず、空気が止まってしまっているため

②はサッシ上から空気が入っていないため

上記の理由で外壁が傷んでいます。 正確に言うと「外壁の裏側から傷み、表面に黒ずみが浮き出てきている」状態です。 さっそく、①と②の原因を探ります。 当初から予想をしていましたが、やはり、実際に見てみないと断定できません。(現場現物を見て現状を認識しました。)

既存の外壁材を撤去し、どのように壁の空気の流れを確認しました。 明らかに、空気の妨げになっているヶ所を確認できました。 それは、縦張りの外壁材のジョイントに木下地を入れていて、この材料には通気の為の溝がありませんでした。 つまり下から入れた空気がここで止まっていました。

③は、外壁の表面そのものが汚れている状態です。 これは、勾配屋根の軒の出が少ないため、雨水が地面に落ちて跳ね返ったり、雨水が落ちた時に風で直接外壁にあたっていたたものがと考えられます。 施工ではなく設計の問題であり、改善策は「軒の出を出す」という内容です。

外壁が汚れる原因は色々あり、根本的に解決する事が大切です。 そして、外壁材を撤去する場合、おすすめしたい施工があります。 それは「耐震補強」と「断熱性能向上」を一緒に行う事です。 この話は、次回ご紹介いたします!

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