高気密・高断熱・高耐久の新築住宅をいつもご紹介している松浦建設がご提案するリノベーション工事とは、どのようなものか?
最近では、すっかりおなじみのリノベーション工事(通称:リノベ)ですが、松浦建設では、既存の住宅の断熱性能を高め、家の性能を向上させるリフォームをご提案しています。 大規模リフォームをご検討されているお客様は、思い入れのある家を建て替えではなく、家を直し、これからも大切に長く住まいたいという願いを持たれています。
施工にこだわりを持っている松浦建設では、この要望を実現するために、専門的な知識と技術でご対応します!
これからご紹介していくのは、札幌市北区のS様邸のリノベです。 施工管理を担当している私が間近で見ている目線でブログをアップロードしていきます。
S様邸は、内外共にデザインされた非常にスタイリッシュな家です。 屋根の形状は、三種類あり、「切妻」「ダクト屋根」「片流れ屋根」の三種類あり、屋根の断熱方法も、勾配屋根部分は「屋根断熱」・ダクト屋根部分は「天井断熱」といった施工者泣かせの複雑な形状・工法です。
お客様のご要望は、
①屋根にできる、つららと雨漏りの改善
②傷んでいる外壁材の改善
③断熱性能の強化
の三点が、今回のリノベの大きな目的となっています。 そして、やっぱり気になるのは、「なぜ、そうなったのか?」という事で、原因を究明し、ご報告するのも大きな仕事です。
施工管理専門で仕事をしている私ですが、実をいうと、「何が原因なのか?」という質問をさせると、ざっくりとした返答しかできません。 屋根にできるつららの原因は「熱が屋根の雪をとかしている」、外壁材が傷む原因は「外壁材裏の通気が取れていない」、家が寒いの原因は「断熱材が足りなく、気密性能が低い」というのはわかるのですが、どうしてそうなっているのかは、表面から見ても解りません。
工法を見えるまで解体する必要があります。 屋根材・外壁材をはがすと、とても良くわかります。 まずは、①の「なぜ、屋根につららが出来てしまうのか?」の原因と改善策のご紹介です。
勾配天井の作り方は難しく、一般的には屋根の形状を作った後、最後に家の中から天井に断熱材を吹き込みます。 この時、通気層がなくなってしまっていました。 室内の空気が外に排出されず、屋根の雪をとかすため、つららが出来る状況でした。 そこで、改善策としては、
・垂木間は、全て断熱層とし、その上に新しく断熱強化の付加断熱材を取り付ける。
・断熱層上に通気層を作り、その間を透湿防水シートで防水する。
という事を解体状況を確認しながら、検討し、計画しました。 リノベーション工事では、臨機応変に対応する事が必要となります。 実際、施工現場にいないと見られない状況とその時の対応をこれからもご紹介していきます!
個別現場レポート→「札幌市北区 S様邸リノベ」