南区S棟梁さま邸では、いよいよ着工を行ないました。 地盤調査を事前に行い、土地の「地耐力(ちたいりょく」を確認した所、地盤改良工事が必要という判定になりましたので、今回の工事を段取りしています。
重機を使用しますので、安全面では特に注意が必要です。 今回の工事で気を付ける点は、①重機使用時のオペレーターと手元者の声かけ、②作業半径には近づかない、③後方移動時には誘導を行う、などしっかりと行います。
品質管理面では、まずは、柱状改良体の径です。 施工要領では、Φ500mmなので、掘削機の先端の寸法を確認しました。 問題なくΦ500mmなっています。
柱状体を流し込むために掘削する深さは、もちろん頑丈な地盤までです。 現状の地盤面から、およそ2mの位置に頑丈な地盤があります。
地盤改良体は、セメント3:現場の土6:水1の割合で攪拌しました。 設計時に計算した強度が出るような配合です。 もちろん実際の柱状改良体の径500mmを確認し、さらに改良体の高さを設計GL-600mmとなっている事を確認しました。
現場打ちとなる改良体は、きちんと供試体をとります。 着工前に事件に設計した計算通りの強度が出るかも後日、確認します。
この後が、S棟梁の家らしい工事となりました! それは、将来を考えて、今のうちに計画した事があります! それは、二世帯住宅であるご両親の為にポーチにスロープを作るという事です。
図面では、一件、建物とは関係のない所に一ヶ所だけ柱状改良体を打設しました。 スロープを将来作るときに、地盤が固い層で支えるために現段階で準備をしています。
ご両親の事を考え、今の状態から段取りをするというのは、家に精通した棟梁ならではの計らいでした。 最初から専門家としての経験が見られる着工となりました! S棟梁と工事打合せを現在、少しずつ行っていますが、まだまだご紹介したい「専門家が考えている自邸」の様子を今後もお伝えいたします!
個別現場レポート→「札幌市南区 S棟梁様邸」