【北のブランドの家モデルハウス】和室づくり(難難っ・・。) (現場レポート)

【北のブランドの家モデルハウス】では、最後の施工といえる和室を仕上げました。 ここまで「素材」感があるようにと心掛け、デザインや色合いを統一してきた、この「北のブランドの家」モデルハウスで和室をどうしようか・・・。と、ずっと悩んでいました。 今回は、悩みに悩んで選定した畳の施工を行いました。 色名称は、なんと大建工業の墨染色です。

完成すると、しっくりきていて、とてもホッとしています。 既製品を使えば間違いなく納まるのですが、作り付けの物というのは、その製品の精度と素材の質感、さらには組み合わせが未知数で、選定するにはセンスと勇気が必要です。 施工管理者である私は、感覚で、このような難題に取り組む事はしません。 まずは計画をします。

和室には、この家の大切な給排水設備といえる給湯器を設置しています。 隣にはデザインされた吊押し入れを計画しています。 ここで、これらの必要な収納空間を、壁面で一体化するようなデザインを考えました。 選定した手法は、それぞれの建具の間の壁も一体化させるという事です。

和室らしい白木を見せるべきか? ここが最大の難関でした。 私は「素材を生かす」というコンセプトが頭にあり、住空間の統一した色を優先させず、あえて、和室の特徴ともいえる白木を生かすという選択をしました。 これは賛否両論かなと思いますが、写真ではわかりませんが、現場を見ると、確かな素材感が感じられました。 私は独断でこれで公開しようと思います! (興味のある方は、ぜひ、現場へお越しください! ご感想をお聞きしたいです。)

塗り壁の珪藻土の「北のやすらぎ」との色合いはどうかな? とても気になるところです。 「北のやすらぎ」には、灰色系はあまり種類が無かったので、この色しか選べませんでしたが、プリーツスクリーンと、出入り口のロールスクリーン、そして、建具類の壁紙、琉球畳と調和していて、さらにニッチの背面の壁紙とも調和させています。 ここで初めて、この色を選んでよかったと実感しました。 本物の塗り壁が作りだす表情も、すごく上手くいきました!

新しいパッシブ換気を計画し、流量計算し、空気抵抗をなるべく少なくするという事になり、下がり壁や建具を取り止めました。 和室とLDKとの仕切りは、必要な時に間仕切れるロールカーテンを選んでいます。 その質感は、和室からもLDK側から見ても、なじむような素材で選びました。 これは、実用的かはさておき、とても格好良かったです。 厳かな空間を演出しました(?) 今にも「君が代」が聞こえてきそうです。

さらに、松浦建設は最後まで攻めます。 和室には作り付けの掘りごたつを計画しました。 やっぱり、ここで施工図の登場です。 作り手と使い手を結ぶために必要なのは、図面なのです。 そして、この図面を書くのは、施工管理者なのです。

写真では白木で箱を作り、穴が開いているだけに見えますが、これが私にとっては、最後の試練でした・・・。 まずは、畳割り。 琉球畳がなるべく正方形になるようにします。 そして、掘りごたつは、使わない時に畳を置くようにする必要があります。 その為、四方枠を脱着できるようにし、さらに、床として使えるような構造補強を行なえるような細工をしています。 固定であれば作りやすいのですが、可変して使う物を作るのは、色々な事を考え、計画します。 住む人のライフスタイルに合わせた住宅作りは、私にとってメインテーマといえます。 小さな空間ですが、この可変の掘りごたつ製作は、私の目標にとって、とても意義のある物でした。

「北のブランドの家モデルハウスの受付」北のブランドモデルハウス内覧受け付けの開始

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