【北のブランドの家モデルハウス】では、先日施工した気密工事の様子をご紹介いたします。
壁には厚さ0.2mmのポリフィルムを張り、気密をとります。 ここで注目は、長さ2.7mの物を使用し横に張っている事です。 巾2mくらいのものを縦に張ると、いたるところに継ぎ目が入ります。 これを避けるために上から下まで届くポリフィルムで使用しています。
外壁面に面することが多いユニットバスは、架台を先に取り付け、しっかりと気密をとります。
もちろん換気などの貫通部もテープ処理で気密をとります。 丸い部材はテープが張りにくいので気密の補助部材の気密ラバーやフランジを使用しています。
私が入社して、エコットハウスの施工が10棟目となりました。 ここで、松浦建設の建てる家の気密測定結果の集計を行ってみました。 平均の相当隙間面積C値は0.22cm2/m2、隙間特性値nは1.27です。 C値は機械を使って家全体でどのくらい隙間が空いているかを測定し、床の面積で割ります。 名刺一枚が50cm2くらいなので、その半分ちょっとの大きさの穴しか開いていないことになります。 また、隙間特性値nは1~2の間で示す数値で、1に近い方が小さい穴が拡散している状態で、エコットハウスでは、断熱気密欠損となる大きな穴はない事となります。
もう一枚気密施工の写真です。 一階の壁と二階の床の取り合いです。 私が入社してから一番すごいなと思ったヶ所はこの気密の取り方です。 合板と壁のポリフィルムの間にテープがありません。 なぜなら、木造建て方時にポリフィルムを先張りしているからです。 そして天井レベルの貫で100mm以上重ねをとっています。(写真はユニットバス部分なのでちょっと高い位置です) そして、この上から石膏ボードを張り、しっかりと気密をとります。
パッシブ換気に欠かせない、床ガラリの納品も行いました。 この商品は、「北海道気密販売(株)」のセミオーダー木製床下ガラリです。 今回は、フロアとの納まりや落下防止ネットなど細かい打ち合わせを行い製作しました! このガラリはパッシブ換気に対応するように研究機関で換気量を測定した商品です。 下からの空気のながらの抵抗になりにくいような形状となっています。
前回の換気計画を元に、この床ガラリの個数も計算されています。 実際の空気の流れる量αAを算出し、空気の経路を計画してガラリ位置・サイズを決めました。
工事の方は、外壁工事も進んできました。 次回はエコットハウスの特徴的な外壁材の次世代レンガの施工をご紹介します!
【北のブランドのご紹介】#03 [セミオーダー 木製床下ガラリ](北海道気密販売(株))
個別現場レポート→「北のブランドの家モデルハウス」