札幌市厚別区N様邸で、引渡し前の夜間に現場に行く機会があり、室内の写真を撮りました。 後日、施工事例としてアップロード予定であるカメラマンによる竣工写真は日中に撮影しています。 普段はあまりお見せする機会がないのですが、現場監督の皆様は記録用に夜の写真を撮る方も多いかと思います。 理由は、照明器具で照らされた室内が、とても格好いいからです!
一方向から光が入る日中と異なり、夜間の照明器具の光は、様々な方向から光が当たり、光と影ができます。 格子デザインがある場合は特にメリハリが付き、物質がとても立体的に見えます。 三次元である建築は、絵画とは違い時間や条件によって様々な表情を見せます。
素材自体にもメリハリがついていますが、白い壁に映し出される「影」がとても迫力があります。 日中は真逆で太陽の光によって壁へ映し出される明かりがとても格好いいデザインでした。 学生時代、建築家の先生に言われた「光のデザイン・影のデザイン」という事なのかと、20年たって、少しではありますが感じることができるようになりました。
キッチンの事は現場レポートであまりご紹介していませんでしが、この機会にお見せいたします。 一般的にはI型で長さ2550mmのキッチンが近年では多いです。 しかし、動線・作業性を考え、二列型のキッチンも注目されています。 N様邸では二列式であり、かつ、アイランドキッチンです。 私は料理をしないので、この良さをうまく説明できませんが、料理をされる方から見れば、とても合理的であり、使いやすいキッチンであるという事は、すぐに感じ取れました。 建築屋である私がすべき仕事は、「こだわりがあるキッチン空間をお客様の理想通りに実現する」という事でした。
キッチン前のモザイクタイル張りの腰壁・天板なども、お施主様のこだわりを感じていて、私はキッチン選定時には立ち会わなかったのですが、「最大限ご満足のいくキッチン空間にしよう」という気持ちで現場管理しました。
続いてトイレです。 日中も素敵な空間でしたが、夜間の照明の光でこれ以上ない素敵な空間となっています。 照明のオレンジ色の光が壁・木製ボーダー・腰壁・床・便器をなじませています。 さらに注目は、ブラケットの照明器具のデザインがの影が、壁へ映り込み模様のようにデザインされているところです。 濃い目の茶色がアンティークであり、安らげる空間となっています。
前回で最後の現場レポートの予定でしたが、夜間の室内がとてもかっこ良かったので現場レポートを追加してしまいました! (なぜ夜間の写真をとり、再度現場レポートを上げたかというと、引渡し前日の夕方にN様邸で棟梁さんと「いい家だねー」と語り合っていたら、日が沈み暗くなってしまって、夜間に照明器具で演出される空間を改めてみたら、ご紹介したくなってしまったからです。)
というブログでした。
個別現場レポート→「札幌市厚別区N様邸」