【北のブランドの家モデルハウス】では、大工さんによる建て方を行ないました。
「建て方(たてかた)」とは、柱を立てて、梁を掛けて軸組を作る作業です。 梁材は重いので松浦建設では建て方にはラフタークレーン(13トン)を使用します。
クレーン車は敷地内に入れて作業を行いました。 移動式クレーンの安全管理で気を付けるべき点は、「吊荷の下に入らない」「アウトリガーは全張り」「玉掛の3・3・3運動の実施」「クレーンの回転灯は緑であるか」「安全通路・区画・表示」などがあります。 それらを盛り込んで作業計画を立てて、事前に各担当者で打合せを行なう事が大切です。(たまには現場管理のS「安全管理」について、ブログでご紹介しました。 作業計画書には、クレーン車の定格総荷重、合図の仕方、資格の確認などを記入し、安全管理は作業前打合せが大切であり、作業時はどうしてもバタバタとしてしまうので、「打ち合わせた作業手順で適正な作業を行う」という事を心掛けます。 管理者はそのような作業をしているかを一歩離れた場所から監視するという事です。)
二階の床梁を掛け終えて、床に合板を張りました。 エコットハウス仕様の家はすべて根太レス工法なので、構造用合板28mmを専用釘であるCN75(松浦建設ではCN釘(太め釘)を使っています)を150mm間隔で打ち込みます。 その後は、雨でぬれるのを防ぐため養生シートを張ります。 特に、ジョイント部から雨が入ることが多いので、さらに気密テープを張り水の侵入を防ぎます。
内部から現状を見ると、森の中にいるようです。 今後の工程では外壁部分に構造用合板を張るため、柱と梁だけの軸組はこの時のみ見れる光景です。
その後、二階の柱、小屋梁を掛け、小屋組みを行ないました。 「小屋組」とは、二階の梁の上部分の軸組を言い、梁の上に小屋束を立て、母屋(もや)・棟木(むなぎ)を掛けます。 これら母屋と棟木は、屋根垂木を掛けるための構造体で、棟木は一番高い位置の構造体です。 この棟木をかけ終わったら、上棟(じょうとう)です。 昔は「上棟式」などを行なっていて、無事に上棟すると上から餅をまいたりしていました。 近年でも、もちろん上棟式は行います。施主が大工さんをもてなすといった意味合いが強いような感じです。 【北のブランドの家モデルハウス】は札幌新道沿いなので、餅を上からまくと大迷惑になるため、餅まきは自粛します。(笑)
無事故無災害で木造建て方のクレーン作業が終わりました! その後は飛散防止のために足場にネットを張ります。 その為、外部からは工事の進行状況が見えなくなります。 足場にはPRシートを取り付けています。 「1メートル断熱トリプル」「パッシブ換気」の文字と「北のブランド」のロゴを入れています。 北広島に向かって札幌新道を走り、274号線(札夕線)との交差点の手前に現場はあります。(大谷地IC降り口の近くです。)
今回の現場レポートは「現場管理」について、少し書きました。 モデルハウスなので少し私(現場管理者)自身が書きたい事を積極的に書きたいと思います。 住宅作りは、すごく奥が深く、現場管理者(施工管理)であり、打合せ担当者であり、住宅ローンなどのご対応をする営業的な仕事、設計監理を行ない、アフターメンテナンスもすべて一人で行っている人も多いかと思います。 「建設業」の役割分担で、「営業」「設計」「現場」が大きな区分かとも思いますが、一人の担当者がワンストップで住宅作りをする会社も多いと思います。 なので、得意不得意分野はあるかと思いますが、それも個性であると感じます。 (私は施工管理が専門で、営業は苦手、設計は学生時代に専攻した構造が得意であるけど意匠は苦手(でも建築家の作品などのデザインなどは好きなので、結構詳しい!)という感じの「住宅屋」です。)
ご自分で理想とする家があり、それを施工するパートナーを探している方であれば、きっと理想の家づくりをお手伝いできるかと思います!
今回のブログでは、「北のブランド」の商品のご紹介はありませんでしたが、今後はまた、ご紹介していきますのでお楽しみに!
個別現場レポート→「北のブランドの家モデルハウス」