今週はいろいろな種類の工事をお見せしたいと思います。今週はさらに新築へと近づきました!
では、紹介していきます。
PV小屋根
パッシブ換気のための小屋が作られました。この中に排気の為の塩ビ管が入り、家の中の古い空気をここから排出するという仕組みになっています。小さい家みたいでオシャレだと感じました。
下から小屋根を見上げるとこんな感じです!
板金工事(屋根)
屋根に木材で下地を組んでいましたが、この日は板金屋さんが入って屋根板金材を葺(ふ)きました。カッコイイ屋根になりましたね。
屋根の木下地の上にアスファルトルーフィングという雨水が屋内に侵入するのを防ぐシートを敷いて防水し、さらにその上に屋根板金材で防水します。
ここで「エコット豆知識。」屋根の歴史について説明します。
草葺き(くさぶき)→茅(かや)や稲などの草類を材料にした屋根のことで、日本では縄文・弥生時代から使用されていました。
瓦葺き(かわらぶき)→瓦は六世紀ごろに異国との交流のなかで伝わってきました。江戸時代に瓦屋根が誕生しました。瓦屋根は江戸の住民にすごく評判がよかったのですが、それを知った幕府は奢侈禁止令(しゃしきんしれい)という贅沢を禁止するという法律を作って瓦屋根を禁止にしました。しかし、1720年に瓦屋根の許可が下りました。
金属系葺き(きんぞくけいぶき)→金属板が使われたのは明治維新の頃だったとされています。しかし、金属板は高い、錆びるなどの理由でそれほど使われていないため人気はありませんでした。
屋根にはこれほど長い歴史があるんですね!
板金 立上げ
小屋根には本屋の板金をたちあげて、雨水の侵入を防ぐようにしています。
樋入れ
樋(とい)の部分を近くで撮ってみました。排水溝の入口部分が取り付けられました。屋根の傾斜を利用して
ここに水が集まるようになっています。
雨水排水配管
先ほどの樋(とい)の部分から排水管が2階、1階へと、このように通っています。
防腐工事
外側の柱の部分に防腐剤を塗りました。
防腐剤とは木材が腐らないようにと、微生物の侵入を防ぐ役割をこなしています。
また、防腐剤はGLといわれる基準から1mほど塗ることになっています。写真で、黄色くなっているのが防腐剤が塗られたところになります。
サッシ下地組み
窓の部分にも木材で枠が作られていました。枠があると窓の位置や大きさが、目で見て実感できました。
【OSB合板 貼り付け】
外周部には構造用合板という構造耐力上主要な部分に用いるために作られた板を張り、耐震性能を上げています。
構造用合板は、計画通りに配置しているかが重要な施工管理ポイントです。また、きちんと設計通りの強度が出るように、釘の種類と間隔に規定があります。
釘は「CN50」という50mmの長さで、間隔は150mmで正確に打ちつけます。
ちなみにこの板の名前はOSB合板といいます。
室内からの写真です。
柱と同様に耐力壁にも防腐剤を散布しています。
土台水切り(木下地)
この白い板(セルボード)の上にある木材は土台水切りの木下地です。土台水切りとは上から伝ってきた雨水などを室内に侵入させないために設置されます。
雨水が土台の中に侵入すると土台が腐ってしまうこともあります。
自分の家でもそうなのですが水切りの場所が地味で目に留まることもなかったのですがこんな大役をしていたとは知らなかったです。また、水の侵入を防ぐためにもこの後板金を貼り付けます。
来週はどのように工事が進むのか楽しみですね!僕もさらに学べることがあって楽しみです。
では、来週のブログもお楽しみに!
個別現場レポート→「札幌市南区A様邸」