今週は主に2階と屋根の工事が進みました。天候に左右されるなか、職人さんたちも頑張ってくれていました!
では、2階の梁掛けと屋根下地を紹介していきます。
梁掛け
1階の梁(はり)を掛け終わったら2階の床です。
ネダレス合板は厚さ28mmで910mm×1820mmの板を床に貼り付けています。
1つだけ板の種類が違うのは階段の部分になるからです。そして置いてある木材は、2階の梁(はり)を掛けるためのものです。
2階の柱や梁を掛け終わると次は2回目のクレーン作業になります。写真のように小屋梁(屋根と2階天井の間)部分ができました。クレーンの作業は1回目とやり方は同じで掛矢という大型のハンマーで木材同士をはめ込んでいきます。
写真に見える斜めにかかっている木材は仮筋違(かりすじかい)といいます。柱と柱の間に斜めに入れて構造の補強をする筋違い(すじかい)という木材を入れるまでのあいだに仮に入れている木材のことをいいます。仮に入れている物なので後で外すので釘は打ち切らず、抜きやすいように頭を残しておくのがポイントです。
写真を見てみると職人さんがスケール(メジャー)で何か測っているのがわかると思います。これは下げ振りといわれる道具を使って柱を垂直になるように測って調節しているところです。
使い方は柱の横に上から糸を垂らして柱から糸との距離を同じになるようにミリ単位で調整します。柱が垂直でないと最悪の場合は倒壊する恐れなどがありますので土台が水平か、柱は土台から垂直かを慎重に測っています。
ここで「エコット豆知識。」先ほど下げ振りの話が出ましたが、実は下げ振りがなくても皆さん自身で、自宅の柱や壁が垂直かどうか測れるんです。まず用意するものは「画びょう、または強力なテープ」「タコ糸」「穴の開いたコイン(5円、50円)5~6枚」「消しゴムぐらいの四角いもの」を用意します。
1.タコ糸を2メートルの長さで切ります。糸の片側にコイン全部を穴に通して縛ります。もう片方には画びょうを巻いて結びます。
2.画びょうのほうを測りたい壁や柱の高い位置に止めます。もし画びょうで壁に穴をあけるのが嫌でしたらテープで代用しても構いません。このときコインは床から数センチ離してください。
3.高い位置で止めた箇所から10センチほど下に消しゴムくらいの四角いものを壁と糸の間に水平に差し込みます。普通は摩擦で留まりますが、差し込んだ時に四角いものが落ちてしまうようでしたら、テープで止めてください。
4.糸は最初揺れていますが、時間がたてば止まるので、止まったら壁から糸までの距離を四角いもののすぐ下と、床からできるだけ近い下のほうの2か所を、定規やモノサシで測ります。
5.上と下で長さがそれほど変わらないのであれば問題はないということになります。
屋根下地
屋根の工事に入りました。まず、45mm×60mmの直方体の木材(垂木:たるき)を小屋梁部分よりさらに上に組んでいきます。
次に厚さ12mmの板を組んだ垂木の上に貼り付けていきます。屋根の外周部が一段高くなっている部分はパラペットといいます。写真の状態は下地を組んでいる状態です。
一か所だけ溝ができているのは樋(とい)といわれる場所で雨水などがこの溝をつたって配水管に流れていくという仕組みになっています。
さらに工事が進むと樋に厚さ25mmのポリスチレンフォーム(水色のもの)という断熱材を付けます。
さらにパラペット(外周部が一段高いところ)といわれる部分も板を取り付けました。さらに屋根の表面にも野地板(のじいた)といわれる木の板を貼り終わりました。
下から屋根までのだいたいの形が出来てきましたね!ここからどのように工事が進んでいくのか楽しみです。
また、冬道は大変滑りますので気を付けてください。次回のブログもお楽しみに!
個別現場レポート→「札幌市南区A様邸」