札幌市 厚別区 K様邸 基礎配筋を行ないました!

札幌市厚別区K様邸では、基礎の配筋を行ないました。 エコットハウス仕様の住宅では、メンテナンスフリーの次世代レンガが外壁仕上げ材なので、通常の木造住宅より重くなるため、基礎の鉄筋間隔を狭くし、強度を上げています。 鉄筋の間隔や径は地盤の状況にもよりますが、K様邸は、建築基準法より狭い250mm間隔で堅固な基礎となる様に配筋されています。

耐震等級2の設計であるK様邸の基礎配筋です。 地盤はおおむね良好ですが、外壁材の重みを考慮し、ベース巾を広げています。 地盤が弱い地域では、コンクリートの杭を打ち込みます。 その時は、杭が「点」となり、地面から集中的に力を受けるため、より強い基礎とするため鉄筋の量が増えます。

地盤と建物の関係ですが、地盤が重みに耐える事ができる力を「地耐力」、建物が地盤にかかる力を「接地圧」といいます。 「地耐力」=「接地圧」が満足すればOKですが、設計では「地耐力」を満足し安全率(「地耐力」よりも「接地圧」を小さくする事)を見て「接地圧」を設定し、この力に耐えられる基礎を設計します。 K様邸は耐震等級2を取得しているので、構造体は構造計算をもとに設計されています。 建物の重量を計算し、地盤が耐える事ができ、条件の接地圧を満足するベース巾として、建物が問題ないように計算します。 その為、単純に「地耐力」を満足すればよいわけではなく、安全を考慮した「接地圧」を満足する建物の重量を支えられる「強度の持った構造体」を設計する必要があります。 長々となってしまいましたが、つまり、「地盤に応じてエコットハウスにふさわしいようにベース巾を広げました!」という事でした。

双方の条件を確認し、長期優良住宅の認定を得た耐震等級2のK様邸の配筋が行なわれました。 建物の自重のバランスを考慮して設計したので、ベース巾は色々ありました。 エコットハウス仕様の建物では、通常450mmがベース巾ですが、地耐力と耐震等級2の条件にあう様に、K様邸ではベース巾600mmを基準とし、計算に応じて、広いところで1000mm(1m)となっているヶ所もあります。

第三者機関の住宅瑕疵担保責任保険の配筋検査を実施しています。 検査結果は問題なく「適合」となりました。

次工程は、いよいよコンクリートの打設です。 今まで計画した基礎になる様に段取りをしてきました。 コンクリートは「セメント」「水」「粗骨材(砂利)」を撹拌し、化学反応により強度が出る材料です。 水を使用するので、寒冷地である北海道では、当然、気温確認が重要と言えます。 施工管理では、平均気温と生コンの強度を慎重に確認します。

コンクリートは「固いもの」と思い浮かべますが、打設時のコンクリートはとても柔らかいです。 もっと言えば、ドロドロです。 このコンクリートは、水とセメントが「水和反応」という化学反応で硬化します。 この時、重要なのが、気温です。 寒冷地である北海道でのコンクリート施工は、時期によって、とてもシビアになります。 現場管理(QCDSE)と施工計画をしっかりと行うことが必要です。

現場管理と言えば、Q(品質)、C(コスト)、D(工程)、S(安全)、E(環境)の5項目をすべてに気を配りながらするものです。 Q(品質)が最上位に設定されています。(すべて大事ではありますが・・・。) 施工管理者として、「Q」を大切に現場管理(QCDSE)していきます!

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