北広島市Y様では、構造躯体検査を実施しました。
第三者機関による厳格な構造検査を実施しました。耐力壁(たいりょくへき:筋違(すじかい)や構造用合板)や構造体である柱寸法、梁寸法を確認します。
以前はプリントアウトされた紙の図面での検査でしたが、今ではタブレットによるPDFデータ図面を見ながらの検査です。私も感じますが、とにかく、現場管理の基本は書類整理です。データ化により情報量が膨大となっている現代ですが、現場管理者として、やはり一番大切にしたいのは、情報の整理整頓です。現場も同じですが、「机のきれいな人は、仕事ができる」と教えられた世代なので、今では、デスクトップがきれいな人は、仕事ができるという事だと置き換え、気を配っています。構造が出来上がった状況です。外周部ですが、通常であれば、壁に張っている構造用合板のみで筋違が入る事はあまりありません。しかしY様邸では、写真を撮れば必ず筋違が映るほど多く入っています。
続いて、内部の状況です。バッテンになっているのが筋違です。こちらも通常の家に比べてとても多く入っています。
内壁で構造用合板を両面使用している所もあります。構造用合板の壁倍率は2.5倍です。同じ写真にある筋違がバッテンに入っているヶ所は、4倍なので、両面構造用合板を張ると5倍ですので、こちらの方がより強い壁となります。
以前、こちらの「Y様邸新築工事(北広島市 Y様邸 上棟しました!)」のブログでもご紹介していますが、筋違金物は、Y様の支給の金物です。この金物は、「ブレスターZ600」という物で、メーカーの説明によると、「繰り返される地震に強い」物です。構造検査の際、検査員さんも普段見ない金物のため、興味をもっていました。この筋違金物は、建築的に言うと、非常に「粘り強い」金物と言えます。学生時代、「構造」を先行した私にとっては、とてもテンションの上がる構造体に仕上がりました!
これから、大型連休を向かえます。近隣第一で、現場内の整理整頓を徹底し、材料養生を行い、スムーズに連休明けをむかえて、木工事後半を行いたいと思います。
個別現場レポート→「北広島市Y様邸」