北広島市Y様は、真冬の基礎工事となっています。寒い冬に基礎工事をする為には、いろいろな設備を用意します。
まずは、上屋です。雨・風・雪を防ぎ、コンクリート打設後は、採暖をするので温度を逃がしにくくするために設置します。こう見ると、夏場の天候に左右される状況より、スムーズに工程が進みます。
Y様邸の見どころは、耐震等級2を取得した、長期優良住宅という点です。今回は、「鉄筋組」について、お話いたします。
杭の時にブログで書いた通り、エコットハウス仕様の家で耐震等級2を取得するためには、杭・基礎・木造軸組のバランスが大切です。今回の配筋は、それぞれの計算をもとに出てきた数量です。
杭は、「地耐力(ちたいりょく:地面が耐えられる力)」を地盤調査で確認します。地盤がその力まで耐えるという事は、基礎には、同じだけの反発力がかかるという事になります。なので、今度は、基礎がその力に耐えられるかを計算し、鉄筋の量を決めます。
そして、実際の配筋がこちらです。基本は2-D13、部分で、3-D13です。この「2」とか「3」は、主筋(しゅきん)の本数です。写真の赤のカ所がD13(異形鉄筋径13mm)です。その間にD10の鉄筋を250cm間隔で配置します。配筋の確認は、基礎工事の施工管理で、重要なポイントです。しっかりと確認します。「鉄筋の種類・間隔」「かぶり厚さ(両側・下)」「定着長さ」などをしっかりスケールで測ります。
排水管などのカ所も補強筋を入れています。
コンクリートを採暖するためのストーブ、灯油の用意もばっちりです。
配筋検査状況です。鉄筋量が多いため、コンクリートがきちんと入るように、鉄筋同士を3本以上はくっつけないようにしています。検査員さんも隅々までみて、是正もなく、検査は適合となりました。
次週は、いよいよコンクリートの打設です。寒中コンクリートの品質管理ポイントは、「配合」「養生温度」「強度確認」で、健全なコンクリートにしていきます。
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