北広島市Y様では、パッシブ換気の給気配管工事を行いました。
松浦建設では、パッシブ換気の給気は、地中埋設管(アースチューブ)を使用しています。この給気管の目的は、「地中の温度を回収して、外気より高い温度で床下に空気を取り込む」事です。近年多くみられる熱交換型の換気のような仕組みを大地(自然)を使って行います。
パッシブ換気の実用新案は、平成12年に登録されていますので、この技術は、20年近く前から北海道の技術者たちによって生み出されています。全国的に見ても、北海道の高気密・高断熱の技術は、非常に高く、今でも「日本で最も断熱性能の良い家」を作り続けています。
さて、このアースチューブですが、基礎の下に入れる物なので、基礎工事が始まると同時に施工します。施工時には、管の中に水などが入らないように、がっちりキャップもします。継ぎ手などもしっかりと防水テープ処理を行います。
埋め戻しは、重機で近くまで土を持ってきますが、管を傷めないように、必ず手作業で慎重に行います。
工事は、「根掘(ねぼり)と砕石入れ」を一緒に行い進めています。この後は、雪が入らないように養生の上屋を設置して、鉄筋を組んでいきます。冬季の施工は上屋を組むので雨や風の影響が夏より少ないです。
コンクリートの品質管理で一番重要なのは、温度管理です。打設後に5N/mm2が出るまで採暖を行います。寒中コンクリートに関しては、また、後日ブログでご紹介したいと思います。施工管理は、「Q・C・D・S・E」が原則で、品質管理Q(Quality:クオリティ)は一番上位に来る施工管理といえます。
気温も低く、雪も降りやすい状況です。作業者たちは帽子をかぶり下を見がちなので、「周囲の声かけ運動」を徹底し、みんなで安全に進めていきます。
個別現場レポート→「北広島市Y様邸」