札幌市西区の自邸の方は、いよいよ上棟しました。 寄棟なので、一番高い位置の材料となる棟木はかなり短くなっています。
小屋組に使用している小屋束や、母屋・棟木は、当時使われていた柱を再利用しています。 棟木を支える小屋束には、ラッチ受けの加工もありました! なかなか珍しい小屋束ですね。
その後は、屋根垂木組です。 寄棟では、隅木が重要で、かつ、加工がとても複雑です。 また、軒の出を少し増やしているので、垂木も大きな部材を使用しました。
ピタッと隅に合わさった垂木組は、よく見てみると、とても気持ちの良いもです。
45cm間隔で並べられた屋根垂木は、整然とされており、この状態は今しか見る事の出来ない木造らしい見た目です。
その後、破風を取付け、野地板を張っていきました。 ここまでくると屋根ができたという実感がわきます。
先日お見せした屋根伏せ図の通り、難しい形状でしたが、大工さん方がきれいに納めてくれて、まるで折り紙のようなラインが出ています。
屋根にパッシブ換気の排気となる煙突を付けました。 勾配屋根なので、雪止めもいい感じで成形されています!
家の換気は、床下に給気し、屋根の高い部分から排気する自然換気を計画しています。 床下を放熱器などで温めないので、パッシブ換気の定義からはちょっと外れてしまっていますが、パッシブ換気は、その他の「煙突効果」や「高低差」などの自然の力も利用しています。 私の家は床下を温めないので、煙突効果と高低差を利用した自然換気住宅にしようと思います。 24時間換気の方は、局所換気扇を使用するので、ハイブリット換気というイメージです。 いずれ断熱について、自分が考えている事を費用対効果も交えて、ご紹介しようと思いますので、お楽しみに!
個別現場レポート→「札幌市西区現場監督の自邸」