札幌市厚別区 I様邸【設計監理:山之内建築研究所様】 立ち上がりコンクリート打設とポーチスラブ洗い出し仕上げ

山之内建築研究所様の設計・監理の札幌市厚別区I様邸では、基礎工事のメインとなる立ち上がりコンクリートの打設の工程に入っています。

ベースコンクリートと同様に、工場から生コンを搬入して、ポンプ車で打設します。

施工には、設計監理者の山之内建築研究所様も立ち会われました。

立ち上がり部分と同時に、スラブという床となる構造部分も同時に打設します。 先に打設したのは、I様邸では、このコンクリートが仕上げとなり、この後、左官屋さんの施工が控えているためです。 その様子は、後述します

立ち上がりコンクリート部分は、流し込む型枠の巾が狭い為、慎重に少しずつ進めていきます。 入れ終わったコンクリートの天端は、鏝できれいに均して平らにします

この平滑になった基礎天端に、基礎工事終了後に、メインの外壁材であるコンクリートブロックを積み上げていきます。

そして、いよいよポーチスラブ部分の洗い出しです。 コンクリートは、「セメント」「砂」「粗骨材」という材料に水を加えて、撹拌(:混ぜる事)させ、化学反応(水和反応)で硬化します。 この洗い出し仕上げは、上部に浮いているセメントを除去し、砂や粗骨材を出すという仕上げになります

工程は、まず、コンクリートがある程度、固まるのを待ちます。 その後、水で表面を濡らしてから、作業に移ります。

人が登れるくらい固まったコンクリートの表面を水研ぎするように、セメントペーストをこすっていきます。 

表面に浮き出したセメントを水で洗い流し、また、こすり、また水で流すという作業を何度か続けます。 綺麗に仕上げるため、手作業で丁寧に円を描くようにこすり、少しずつ材料を出していきました。

階段部分も同様の仕上げとなるため、型枠を少し解体して、階段を仕上げれるように、調整しました。

仕上げの表面には、使用した材料が見えるようになり、きれいな模様が出てきました! 手で触ると、ざらざらしていて、滑り止めにもなっていることが確認できました。

スラブコンクリートは、主要構造部である立ち上がりコンクリートと同時に施工するため、この繊細な床仕上げを同時に行うというQ:品質管理と、C:工程管理が、施工管理者として、とても難しかったです。 みなさまのご協力で、とても満足のいく仕上がりになりました!

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