札幌市豊平区K様邸(設計監理エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様)では、基礎立ち上がり部分の型枠工事が進んでいます。
この部分は、基礎工事で最も重要な工程と言えます。 「大工」というと、木造軸組み部分を担当する大工さんをイメージしますが、この工程で活躍するのは、「型枠大工」さんになります。
水平・垂直を規則正しく型枠をくみ上げ、これから流し込むコンクリートの圧力に耐えれるように単管や控えで補強します。 基礎断熱工法であるK様邸では、厚み10cmの断熱材を使用しますので、断熱材自体が型枠として、十分強度があるため、兼用し、コストダウンをはかっています。
型枠組が終了し、いよいよ立ち上がりコンクリートの打設が始まります。 ベースコンクリートと同様に、ポンプ車で圧送して、生コンを打設します。
ベースコンクリートとは異なり、立ち上がりコンクリートを流し込む型枠の巾は狭く、作業者たちはみなさんは、狙いを定めて慎重に施工しています。
流し込まれたコンクリートの天端は、コテで丁寧に均します。 木造建築物の基礎では、この「基礎天端」がとても大切です。 理由は、この基礎天端の上に、もっとも重要な「土台」を乗せるためです。
立ち上がりコンクリートを打ち終わり、養生期間を経て、型枠を取り外します。 型枠を取り外すためのタイミングは、①打設後の日数 または、②型枠解体時の初期強度です。 K様邸では、立ち上がりコンクリートの搬入時に供試体を6本とっているため、型枠解体前に初期強度確認(圧縮試験)をしています。 強度の方は、3本の平均で13.3N/mm2(5N/mm2以上が合格)でしたので、次工程へと工事を進めました。
次の工事は、土間工事です。 土間は、K様邸では防湿コンクリート部分と鉄筋組を行う土間コンクリート部分があります。 施工管理をする際、鉄筋使用か所は、必ず種類と間隔を確認し、記録写真を撮ります。
ベースコンクリート、立ち上がりコンクリートに続き、三回目で最後のコンクリート打設前の段取りが終了しました。 埋戻しも終わり、現場の方は土間鉄筋の規則正しい配列の影響もあり、水平・垂直、平面上での縦・横が整然とした状況になっています。 建築物らしく、私はこの状況がとても好きです。 次週は、土間コンクリート打設の状況をご紹介をします!
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