札幌市西区の自邸では、下屋の板金工事を行いました。 本屋板金工事の時は、あまり立ち会えなかったので、今回は時間を作り、板金工事の施工状況を確認しました。
実をいうと私は建築学科を卒業後、工務店に就職したのですが、親会社は大きな板金業者でした(私が就職した当時には、もうすでに、その会社は、板金工事よりもガレージ製造業の方が主流になっていましたが・・・)。 それにより、今でもかなり板金工事に関しては、思い入れが強いです。
板金工事を担当して頂いた会社は、とても腕が良く、信頼のおける会社です。 長く施工管理をしていると感じますが、①服装 ②施工している時の会話 ③人員の配置で、おおよそ施工業者のレベルがわかります。
施工していただいた会社では、5人の板金職人が作業していました。 注目すべきは、各職人がそれぞれの施工ヶ所に自然にちらばり、もくもくと施工していた所でした。 そして、職長クラスの方から、テキパキとした指示と指導が出されていて、緊張感のある現場となっていました。
そして、現場がとても静かです。 ラジオなどで近隣住民の迷惑をかけることはなく、私語も少ないです。 現場にいると、場合によっては、板金材をハサミで切る音まで聞こえていきました。
さて、自邸の下屋板金工事の方ですが、硬い板金材がまるで折り紙のようにピタピタっと納まっていきました。
現場で見ていると、実は施工中からきっちり納まっているのだろうと安心する事ができました。 そのくらい、下地材に仕上げ材の板金材を張るための準備(間配りや墨出し)が早く、スムーズで正確でした(つまり、段取りが良かったです。)。
自邸で、とてもこだわりの強かった屋根板金は、本屋も下屋も満足のいく仕上がりとなりました! 本当にうれしいです。
施工状況の説明が長くなりましたが、屋根板金の形状は、スノーストッパールーフです。 屋根勾配が6寸(結構、急)のため、ハゼの立ち上がりの小さいストッパールーフjrは使用できませんでした。 この急勾配の屋根は、最初から結構悩みましたが、寄棟という、こだわっている屋根を見えるデザインにしたいと思い、6寸勾配にしました。
工程管理の方は、下屋板金と同時に、窓下水切りの施工もしました。 なので、外装防水工事はかなりタイトな工程です。
また、納まりは、一般的にな場合はサッシが外壁から出るため、窓下に水切りは必要ないのですが、自邸ではサッシを外壁より引っ込めるデザインとしています。 理由は、外壁材が仕上がってから再度、ご紹介します。 ただ、この窓下水切りを、連続する窓同士でつなげることにより、より「水平連続窓」が強調されるので、自分としては、とても気に入っている納まりとなっています!
個別現場レポート→「札幌市西区現場監督の自邸」