札幌市西区の現場監督の自邸の方では、サッシを取り付けました。 松浦建設は、今、繁忙期です。。。 そのため、自邸では少数での施工が続き、工事のスピードが、非常に遅くなってしまい、自分できることがあれば少しでも進めたいと思い、サッシも自分で取付しました。(他現場に入っている大工さんから、「DIYだね!」っと、いじられてしまいました・・・・。)
この土地を購入する時に一番の悩みどころは、このサッシでした。 この地域は「準防火地域」だったため、開口部となるサッシは、防火サッシを使用する必要がありました。 建築関係の方はご存じかと思いますが、防火サッシはガラスに防火性能が求められ、かなり高額になってしまいます。 そこで私は、この土地に自邸を建てるためには、「次世代省エネ建材支援実証事業」の補助金を得て、建て替えではなく、リノベーション工事を行うという選択をしました。
サッシは、防火サッシのため、あまり大きな面積の物を使用できません。 小さいけど数量を増やして、少しでも採光が取れるように設計し、その数量は32個にもなりました。。。 デザイン的なイメージもあり、二階部分の窓は、「水平連続窓」になるようにしています。(窓回りに断熱材をつけていない事に気づいた方は、鋭いです! 私が設計事務所様の物件を担当してきて、良いなーと思った納まりにすべく、このような形状になっています。
リビングのサッシは、自邸という事もあり、一番こだわりました。 コーナーに窓を配置し、横桟の高さを調整して、南面のサッシの高さに揃えてデザインしました。 設計事務所様の物件では、この横桟を小さくするところですが、私は逆に、迫力ある感じにしたかった(本当はデザインしたのは、インテリアコーディネーターの妻でした・・・)ので、サッシ間の木材は、大きめの部材にしました。
南面の和室にも、同じようにサッシを並べました。 防火地域以外では一枚のFIXでも良い感じですが、自邸は右から二か所は防火サッシ、左側一枚は「延焼の恐れのある範囲」から外れているため通常のサッシでOKとなり、使い分けています。(ガラスにオレンジのシールが貼っているのが、防火サッシです)
先にご紹介した二階部分の水平連続窓の室内側からの状況です。 5枚とも防火サッシです。 これは二階部分の方が、「延焼の恐れのある範囲」が一階より厳しいためです。
玄関ドアが付きました。 設計事務所様の物件で使用している玄関ドア(価格のご協力をいただきましたので、PRします。 製品は、「m.a.p」というメーカーです。 国産木製サッシ・玄関ドアを販売していて、とてもカッコいいです!)をいつも見ていて、良いなーっと思い、どうしても自分の家にも付けたかったです。 製品自体は私の希望だったため、色は妻の希望である、「青み」のあるものにしました。
この玄関ドアの色、「ブルーブラッド」といいます・・・。 英語表記だと、「Blue Blood」で、和訳は「青い血」です・・・。 ドキッとする名前ですが、ネット検索したら「上流階級」という高貴な意味もあり、我が家はリノベーションで築50年の家であり、今まで立派に建ち続けてくれた、この家と土地へ、敬意をこめて採用しています。
前回、増築基礎をご紹介しましたが、現在はその部分の工事も終了しています。 本屋と下屋の両方で、屋根形状は寄棟のため、ここでも今しか見られない垂木組の撮影に成功しました。 規則正しく並べた屋根垂木と、大工さんの腕が光る複雑な勾配の付いた隅木がピタッと納まって、本当にうれしく、思わず隅木をこの手で、やさしく撫でてきました。
その後、野地板を張りました。 通常使用する野地板は、乾燥材でもなく、プレーナーもかかっていない材料です。 材料としての精度も低く、施工すると隙間も多く出ます。 しかし、現在施工していただいている大工さんの気遣いもあり、この野地板の施工でさえも、ビシっと角が出ていて、施主として、とても感動しました!
そろそろ、自社のPRも必要かと思い、足場にPRシートを設置しました。 「西区」としか、ご紹介していませんでしたが、実は交通量の多い道路から現場が見えます。 札幌在住の方は、聞いたことがあるかもしれませんが、建設地は、「西区」「二股の左股」を盤渓に向かって車を走らせると、走行中にチラっと見えます。
その「チラ」に期待を込めて、「ハウス・オブ・イン・エナジー 優秀賞」を受賞した時に製作したPRシートを足場に設置しました!
個別現場レポート→「札幌市西区現場監督の自邸」