札幌市厚別区 I様邸【設計監理:山之内建築研究所様】外壁工事と床フローリング張り

山之内建築研究所様の設計・監理の札幌市厚別区I様邸では、外部と内部で仕上げ工事を行っています。 まずは外部工事をご紹介します。

外壁仕上げ材のメインとなるは、カラマツの板張りです。 張り方は、「大和張り」です。 二枚の板材を重ねながら設置しています。

側面隣地側の下部は、丸小波鉄板の縦葺きです。 この材料の留め付けは、谷部分に外壁材と同色に塗装した特注ビスで行っていて、側面隣地側の壁のため、斜めから見る事となるため、奥に進むとビスは全く見えなくなります!

軒の仕上げも、外壁と同様のカラマツ板を使用しています。 縦張り外壁のラインと調和するように短手方向に木目を流しています。

続いて、内装床仕上げ工事の状況をご紹介します。

床の構造材の施工後に、剛性を確保するために床合板を敷きました。 構造的に有効な床となるため、厚み24mmの合板を、75mmの太め釘(CN75)を、150mmという細かい間隔で打ち付けました。 その後は、いよいよ床フローリングの施工になります。 I様邸は床にガラリが付くので、そのフローリング施工前にガラリ開口を行っています。

床フローリングは、ナラ材です。 乱尺のフローリングを目地をそろえずランダムに張っていきます。 天然の材労なので、一枚ずつ表面の木目が異なり、木材の生命感を感じ取れる、とてもすてきな床になりました!

I様邸ではフローリングの方向を変えている部屋もあります。 どうして張り方向を変えているかの紹介は、竣工後にしようと思いますので、今は控えます。 現時点では、最も綺麗に納まるように、ブロック取り合い目地にそろえて、上吊り引き戸を閉めた時に、目立たなくなるような位置で張り分けています。

床の構造体の施工も終了したので、住宅瑕疵担保責任保険の構造躯体検査を受けました。 補強ブロック造+小屋・床は木造組の住宅なので、最後の構造体施工は床になるため、現場自体は結構進んだ状況でした。 検査に来られた方は、構造となる「木造」の床、「補強ブロック造」の壁、その上の、「鉄筋コンクリート造」の臥梁(がりょう)、「木造」の小屋組のI様邸の素材感に、大変ビックリしていました!

二階の納戸には、ハイサイドライトからの明るい光が注ぎます。 この納戸は、「自然の間接光」という感じで、LDKを柔らかく明るい空間にしています。

ユーティリティーと浴室スペースの施工も進めています。 今回は、浴室スペースの状況のご紹介です。 I様邸は、ユニットバスではなく、「ハーフ」ユニットという物を使用します。 文字通り、腰より下はユニットバスで、壁と天井は造作になります。 ただ、I様邸の天井は、二階床スラブ(コンクリートの構造体)現しのため、上手く右角に合わせるように、窓を調整してつけました。

施工管理以上に、縦と横に目地があるブロック住宅の工事中写真を撮ることが非常に難しく、上手く撮れたら、とても厳かな写真になります。 この浴室工事中写真は、自分しては会心の写真となっています!

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