南幌町I様邸(設計監理:エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様)では、大工さんによる木工事が完了しました。 杭工事・基礎工事を行い、その後に行ったのが木工事で、9月23日から土台を敷いたので、およそ3か月弱の工事となりました。
天井の石膏ボード張りが、大工さんの最後の大きな仕事でしたが、色々細かい部分の納めも並行しながら行っていました。 自社物件では想像もつかない納まりも多く、構造体の梁を利用した鴨居の細工などは最後まで微調整しています。
I様邸の寝室には、水平連続窓があり、その上にはロフトがあります。 床となるので、ここも構造体の時点で色々工夫した設計となっており、その時すでに、窓上のカーテンボックスも計画されています。 柱や梁が現しで、デザイン性も高い空間ですが、実は、構造の時から緻密に計画されていて、施工者としては、その考えを読み取りピタピタ納めていくという作業を大工さんとしていました。
キッチン取付も終了し、ユニットバスに続いて2つ目の住設機器となります。 床仕上げがリビング・ダイニングはフローリングなのに対し、キッチンはフロアタイル張りです。 厚みによる段差の解消を事前に計画し、次工程の内装工事が終了した時にはピタッとレベルが揃うようにしています。
南幌町ではすっかり雪も積もっています。 雪と一緒に写っている家を見ると、施工管理者として、「防水・断熱性能も問題なく、立派に出来上がったな」という気持ちになります。(まだ、屋根がなかった頃は、雨が降ると家の中が濡れてしまい、家としては、色々、手をかけてあげなくてはいけなかったのに、今では、すっかり自立して、これから住まわれるI様を守ってくれます。)
あたらめて、外壁板金の立平葺きとカラマツ板張りの割付は上手くいったと、うれしく感じています。 ついつい、ニヤニヤしてしまいます。 とても綺麗に納まっています。
換気フードの取り付けも行いました。 もちろん立平葺きのハゼに当たらないように事前に計画していましたが、I様邸では、金属外壁部分に金属製のフード取付で、なるべく目立たせたくないという設計者の考えを感じ取れましたので、ここは施工者としても頑張りどころで、前回ご紹介した「どこにあるかわからない物置ドア」に続き、「目立たなさ過ぎてわかりにくい換気フード」にしました。 外壁材の色と可能な限り併せて塗装した換気フードの出来栄えはいかがでしょうか? 正面から写真を撮ると、本当に目立たないと言って良いほどの、出来栄えでした!(塗装屋さんの技術が光りました)
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