南幌町 I様邸【設計監理:エスエーデザインオフィス様】野地合板張りと面材耐力壁の造作

南幌町I様邸(設計監理:エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様)では、引き続き屋根の下地工事を行っています。

今週は、屋根垂木の上に施工する野地合板(のじごうばん)を張りました。 この材料は、屋根の垂木(たるき)の上に施工するもので、合板ではなく板を使用する場合もあります(野地板:のじいた)。

I様邸の屋根の勾配は非常に緩やかなため、屋根の上で合板を切ることができ、作業も非常に効率よくできました。

大工さんの作業は、外壁下地工事へと移行しています。 最初に行ったのは、家の耐震性能を高める壁の構造用の面材張りです。

使用したのは、吉野石膏のタイガーEXハイパーという材料です。 この構造用面材で重要なのは、使用する釘の種類と間隔を規定通りに止める事です。 NZ50という亜鉛メッキ釘を外周75mm、中通り150mmで留付け、一般的な部分で、壁倍率2.7倍を確保しました。(合板により使用する釘と間隔が異なるため、施工前には毎回、大工さんと打ち合わせします)

耐力壁には、面材のほかに筋交いがあります。 この筋交い(すじかい)は、斜めに設置する材料で、柱と横架材(土台や梁など水平の構造材)に設置し、軸で構成された構造体を壁のように強度を高める役割があります。

筋交いとセットで施工するのが、ホールダウン金物などの、軸方向力の為の引き抜き金物です。 水平に力がかかった時に、筋交いは、柱を浮かせる力が発生するため、土台(または基礎)と柱を強力な金物でしっかりと固定します。 建物の角に、非常に力のかかる部分があり、特に強力なホールダウン金物を使用しています。

進めた工事は、他にもあって、防腐工事を行いました。 建物の外周部には、木材を長持ちさせるために防腐剤を塗布しています。 柱と間柱が少し黄色になっているのが、その材料を塗布した部分です。

柱の間に間柱を入れて、さらに窓などの開口部の木下地もつけたので、家から見える外のイメージも付きやすくなってきました!

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