設計監理エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様のI様邸では、基礎工事を終了し、木工事を開始しました。 木工事の主役はもちろん、大工さんになります。
木工事を始めるためには、その前にする段取りがあります。 それは、外部足場組です。 今までは下方向である地面に向かって工事していましたが、基礎工事終了後は、上に向かって工事します。 そのためには、外部足場が必要となります。
そして、さらに一つ、工事を行いました。 それは、給排水工事と換気工事です。 住宅を長寿命化するために必要なことは、「維持管理」です。 物の耐久性は限られていますので、「交換できるように配慮する」という事が大切です。 I様邸では、なるべく地中埋設配管にならないように、地上(防湿コンクリート上)に配管し、数十年後に交換ができるようにしています。
工事の方は、大工さんによる木工事を開始しました。 まずは、「土台」の設置です。 文字通り、住宅にとって重要な構造体である土台の施工です。 土台は今までご紹介してきたコンクリート製の「基礎」に乗せる木材です。
そして、もう一つご紹介したいのが、土台と基礎との間の気密処理方法です。 木材の下にビニールとゴムパッキンを入れています。 高気密住宅作りでは、最初の気密施工となります。
松浦建設では、さらに住宅の気密性能を高めます。 柔軟性のあるコーキングで、基礎と土台の隙間を埋めます(グレーの部材)。
大工さんは、黙々と仕事をしていきます。 現場レポートは週一回の木曜日にアップロードしていますが、ご紹介したい事がとても追いつかないので、今週は、すこし早くアップロードしました!
工事の方は、柱をたてて、続いては・・・
梁をクレーン車で釣り上げて、柱の上に設置し、大工さんたちは、掛矢(かけや:大きな木製・ゴム製ハンマー)を振りかざし・・・
呼吸を合わせて、同時にを振り落とし、梁を落とし込みます。
叩く音がそろって聞こえる瞬間は、とても心地よいです。 この音を聞くことができるのは、現場いる人の特権だと思います!
あっという間に、軸組が出来上がりました。 平屋で母屋(屋根垂木を受ける構造体)がない構造なので、この時点で、「上棟」となります!
施工管理者としては、この後から仕事が増えます。 それは、この軸組構造の木造を、「住宅」にすべく、柱の建ちや、風などによる水平方向や鉛直方向の力に対応するように「筋交」や「補強金物」が設計通りに取り付けられているかということを、今後、確認していきます。
まずは、無事故・無災害で「上棟(じょうとう)」することができた事に、とても、ホッとしています。
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