南幌町 S様邸【設計監理:エスエーデザインオフィス様】大工さんの登場です

設計監理エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様のS様邸では、いよいよ木工事を開始しました。

木材はあらかじめ工場で加工した物を搬入しています。 工場で木材を加工するメリットは、何と言っても、その「精度」にあります。

現場の大工さんの最初の作業は「墨出し(すみだし)」になります。 この作業は、先週まで施工していた基礎の上に乗せる木材の位置出しをする事です。 (1ミリ以下の精度で基礎天端に位置出しします)

実際に出した墨は、このように見えます。 解りやすく画像に赤丸を付けました。 この基準線に合わせて木材を配置します。

その前に、もう一つ、建物の性能向上のために施工しました。 それは「気密性能向上」のために木材と基礎の間の隙間を埋めるための専用気密部材の取り付けです。

基礎の上に木材を配置し終えました。 先ほどから「木材」とご紹介していましたが、実は、この木材には名称があり、「土台(どだい)」と言います。 耳にする機会も多い用語で、「土台は重要」と認識している方も多いと思います。

土台は、「①優れた耐腐朽性と耐蝕性がある材料である事(「ヒノキ集成材」を使用しています)」 ②「平面的に見て正確に配置する事」 ③「水平に配置する事」が重要です。 オートレベルという精密機械で、一度土台を取り付けた後、建物全体の高さを確認し、その後、誤差を1ミリ以下になるようにスペーサーをいれ、その後、再度高さをオートレベルではかり、また、1ミリ以下になったかを確認しています。 (この時点では、0.5ミリ前後の精度が出ています。)

続いて、土台と土台の間に木材を入れます。 この名称は「大引き(おおびき)」と言います。 大引きも水平の精度が非常に重要で、910ミリ間隔に束を立てて、こちらも正確に水平にします。

次週は、床組みの状況と柱・梁(はり)の取付けの状況をご紹介します。 コンクリートの基礎とは異なり、在来木造軸組みの部分の施工は、とてもスピード感があります。 なかなか見ることができない工程を次週はお見せします!

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