設計監理エスエーデザインオフィス一級建築士事務所様のS様邸では、埋め戻しの工程に入りました。
土を戻す前に、外部配管を埋設します。 配管は施工が進むと見えなくなるため、きちんと記録写真を撮ります。
床下給気用の配管です。 S様邸では、新鮮な空気を全て床下に取り込みます。 壁から給気する場合と異なり、冬期の換気時には、室内の住まい手が冷たい空気に触れる事はありません。
その後、基礎工事の初めに根掘りした土を戻します。 名称は、「埋め戻し(うめもどし)」といいます。 根掘りと同様に重機を使用しますので、安全管理を徹底しています。
場内の埋め戻し状況です。 住宅内部には角桝を設置して、冬期に住宅床下に取り込まれた冷たい空気を一度集めるような効果を狙っています。
土を戻し、防湿の為のポリフィルムの敷き込みとコンクリート割れ防止のためのワイヤーメッシュを敷き込み、土間コンクリート打ち込み準備は完了です。
いよいよ、基礎工事最後のコンクリートの打設です。 ベースコンクリートと立上りコンクリートと同様に、土間コンクリートの打設でも、ポンプ車を使用します。
布基礎と比べて、土間コンクリートは流し込む場所が広く施工しやすいため、短時間でたくさんのコンクリートを施工できます。
流し込まれたコンクリートは、トンボとコテで平滑にします。 面積が広いので、均し作業は時間がかかります。
カーポート部分では、左官職人により、「金鏝仕上げ(かなこてしあげ)」を行います。 この仕上げは、通称「一発仕上げ」といい、構造体のコンクリートをそのまま仕上げとなるため、緊張が走ります。 作業にも時間がかかり、水が引いたらコテで均すという作業を数回繰り返し、仕上げていきます。
丁寧に金鏝で仕上げたので、非常に平滑になりました! カーポート面積が広いため、ひび割れ対策用の「ひび割れ誘発目地」を二本入れました。
ついに基礎工事が完了しました。 基礎の仕上がりはとても良好で、満足しています。 次工程では、いよいよ大工さんの登場です。 次週もお楽しみに!
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