北広島市S様邸では、建て方(たてかた)を行なっています。 この「建て方」は一般的には聞きなれない言葉ですが、木造に限らず建設業界では一般的な言葉です。 ご説明すると「柱を建てて、梁を掛けて、小屋組みを行なう事」です。 基礎工事は地面より下の部分を工事する事がメインでしたが、次は、いよいよ上へに向かって作っていきます。 住宅作りの主役ともいえる大工さんによる大きな仕事です! 「おぉっ! 家が建つのか!」と通りがかった人に注目されちゃいます (〃▽〃)ポッ。 数日で家のボリュームがわかるようになりますので、毎日、見ているとワクワクしますね! (ちなみに、鉄骨の建物も「建て方」と言います。 こちらは、鉄骨鳶(てっこつ とび)さんが行ないます。)
まずは、一階部分の柱を建てて二階の床梁を掛けます。 そして、柱を垂直に調整し、「仮筋違(かりすじかい)」で固定します。
ここで、久々に登場する「エコット豆知識」です! 外周部の二階の床梁にオレンジ色の物を取り付けています。 これは「先張りシート」という気密シートです。 エコットハウスが気密性能が良い理由は、この先張りシートにあります。 この時点で気密施工は始まっています! (私は、C値0.3cm2/m2の現場をおよそ70棟くらい現場管理していますが、現時点でこの気密シートを施工していると、とても安心できます。 気密測定は竣工時に行う事ががほとんどなので、出来上がったら状態からは実は何もできません・・・。 今できる事を最大限行なう事が大切なのだと思います。)
松浦建設の家は、在来軸組工法です。 木造には他にツーバイ工法などもあります。 在来軸組工法は文字からも読み取れるように「軸組」で構造体を構成します。 出来上がるとイメージしにくいのですが、日本で昔から行われている「柱」と「梁」によって家はできています。 この構造体である「梁」をよく見ることが出来るのは、今しかありません。(工事が進むにつれて、この梁は見えなくなります。 さらにいうと、この写真は、床合板下地をまだ入れていないので、まさに構造体しか映っていません! レアな写真です。)
工事の方は、二階部分の建て方も終わり、小屋梁も組まれました。 2月も中旬をむかえ、だんだん日も長くなってきていますが、まだ、5時を過ぎると暗くなってしまう状態です。 このまま一気に上棟と行きたいところですが、S様邸には下屋(げや:層二階ではなく一階しかない部分の屋根)があるので、二階の屋根を作ろうとすると、一面だけ足場がありません。 安全を優先し、先に下屋の小屋組みと屋根下地を行い、その後、下屋足場組を行ないます。 季節的にも、いろいろ安全に配慮しながら工事を進めていきます。
来週には、いよいよ上棟をむかえる予定です! (「上棟(じょうとう)」とは、何かわかりますか? 次回ブログでご紹介いたします!)
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