札幌市厚別区K様邸では、屋根工事を行ないました。 木造軸組み工法では、柱・梁で構造体の軸組み、垂木で屋根下地を作ったらすぐに屋根工事へ移行します。 これは、現場内への雨の侵入を防ぐためで、なるべく速やかに行います。
まずは、しっかりとシートにより防水を取ります。 このシートは改良ゴムアスファルトルーフィングという防水性の高い材料です。 ルーフィングの張り方は水下側から張っていき、水が差し込まないようにします。 材料に重ねの目安となる線が入っていて、きちんと重ねが取れているかを管理します。
続いて、仕上げ材となる天然石付き鋼板屋根材を葺きました。 北海道でよくみられる耐久性のあるガルバリウム鋼板に天然石を吹き付けた美観も長持ちする材料です。 雪止め機能のある材料なので、勾配屋根でも雪は落ちません。
大工さんの方は、外壁の工事へと移行しています。 壁に張られているのは、OSBという構造用合板です。 この合板をCN50(またはN50)という専用の釘で、15cm間隔で止めて、壁倍率2.5倍を確保しています。
外周部廻りでは、OSBの他にも筋違(すじかい:斜めに付けられている材料)も併用しています。 筋交い設置ヶ所には筋違金物で柱と緊結しています。 写真は「仮筋違(かりすじかい:柱が垂直になる様に建て方時につけられる材料)」も映っていますが、本筋違を入れた後に撤去します。
今年もあとわずかですが、工事の方は、さらに進めて、付加断熱材設置、外部建具設置、防風透湿シート張り、外装下地まで行う予定で、しっかりと雨・風・雪を防ぐ状態まで行う予定です。
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