札幌市 南区 A様邸 【鉄筋組 配筋検査 ベースCON打設】

札幌市南区A様邸の工事日誌を更新しました。今週は「綺麗」と思うことがたくさんありました。画像を載せてあるので是非ご覧ください。また、今週は初めて自分の目で見るものが多かったのでたくさん学ばせていただきました。

鉄筋組

先週は基礎のベース鉄筋組を紹介しましたが、今回は完成形の鉄筋組を紹介します。

土台となるあの線路のようなベース鉄筋から高さが生まれ、動物の檻のような形へと変わりました。

最初僕がこの完成した鉄筋を見たとき巾や高さが均等に揃っていて美しいなと感動しました。この季節だから感じたのですがイルミネーションを見るより鉄筋組を見ていたいと思いました。(笑)

この鉄筋組には太さが違う、直径10mmと13mmの二種類の鉄筋が使われています。そして専門用語として直径10mmの鉄筋をD-10(でーとぉー)13mmの鉄筋を(でーじゅうさん)と呼びます。

ちなみに僕は「デージューさん(13mm)と鉄筋デート(10mm)します。」という語呂で覚えました。

鉄筋を使う量は、地耐力(=ちたいりょく:地面が耐えられる力)を地盤調査で測り、計算します。

鉄筋組の重要なことは確認です。「鉄筋の種類・間隔」「かぶり厚さ(地面から一番下の鉄筋まで)」「定着長さ」などをしっかりスケール(メジャー)で測ります。

配筋検査

続いては配筋検査です。配筋検査では、組みあがった鉄筋を検査官の人がズレなどないか丁寧に検査してくれます。

鉄筋を組み終わって一度確認をしたのに検査の人が来るならその人にすべて最初から任せればいいのでは?と思う人もいるかもしれませんが

一度確認をしておくことがとても重要なのです。みなさん学校のテストを想像してみてください。

テストを解き終わった後に見直しをしますよね。その見直しこそ鉄筋組の確認です。

そして先生が丸付けをするのと一緒で検査員さんが最後にチェックしてくれるということです。

それほど鉄筋組は細かく丁寧だということですね。

ベースCON打設

さて、いよいよ型をとった枠の中にコンクリートが流されていきます。三人のうち一人がコンクリートを流し込みもう二人が均していくという作業です。

均すのには野球や幅跳びなどのスポーツをしていた人ならわかると思いますが「トンボ」と呼ばれる道具を使っています。

均し方はコンクリートを目安の高さになるまで入れたら表面をトンボで波打つように動かしていきます。

するとだんだんコンクリートの水分が表面に出てきて均しやすく綺麗になります。ちなみにこの工程をベースコンまたは生コン打設といいます。

注意することは、鉄筋や木の枠板にある目印に合うようにコンクリートの量を調節することと、コンクリートが迷路のように作られた木の枠板を倒したりなどして進路変更しないよう作業することです。

新人の僕からでも想像できますが、もしコンクリートを使った作業で失敗すると白Tシャツにカレーのシミがつくくらい厄介そうですよね。

こちらが完成したベースコンです。綺麗ですね。そしてコンクリートが固まるのを待つために一日置きます。このことを養生といいます。

ここで「エコット豆知識」。今の時代は鉄筋とコンクリート(鉄筋コンクリート)を組み合わせて強度を高めるのが一般的ですが、戦時中の日本では鉄不足を補うために竹とコンクリート(竹筋=ちくきんコンクリート)が用いられた時期もありました。

次は立上り部分の生コン打設などを紹介するつもりです。雪が降ってきて冬も本格化してきましたので、ブルーシートなどでしっかりと養生をしながら工事を進めていきます。 お楽しみに!

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