北広島市Y様では、建て方を行いました。住宅づくりで一番、見ごたえがある工程で、大工棟梁さんの腕の見せ所です。まずは、安全に作業するために、1階の床を敷きます。松浦建設では、根太レス工法(ねだれすこうほう:従来の根太を使わずに合板で床の剛性をとる工法)です。28mmもある合板を規定の太さ・長さの釘を150mm間隔で打ち付けます。この状態で雨や雪が降ると合板が濡れてしまうので、上にビニールをはって、水などが入らないようにテープ処理します。
続いて、柱を立てて、梁をかけます。近年では、重機で荷上げしながら建て方を進めます。使われた重機は、15T(15トン)のラフタークレーンです。安全面では、「吊荷の下は立ち入り禁止」「荷上げ時は声掛けをして周囲徹底をする」「3・3・3運動をする」事を心掛けています。「サン・サン・サン、ヨシ!」とは、3m離れた場所で、吊荷を地面から30cm離れた所で3秒間停止させて、安全に作業するという事です。重い材料を荷上げするので、荷崩れ防止、挟まれ防止のため慎重に作業を行ないます。
構造計算の結果、梁せい(はりせい:張りの巾)が大きく、高強度の部材も多くなりました。LVL(エルブイエル)という高強度で梁せいの大きな部材も使用しています。
エコットハウスでは高気密性能を出すため、ポリフィルムをこの時点で張っておきます。写真のオレンジ色のシートがポリフィルムです。気密施工は、最初の土台敷きの頃から始まっていて、先張りシートは気密性能を上げるために非常に重要な工程といえます。
この後は、同じように2階部分の建て方を行います。まずは、床合板を先行して張り、足元注意、手元注意を基本とし、移動式クレーン作業計画の通り、正しい作業手順で安全第一で作業します。
個別現場レポート→「北広島市Y様邸」