高断熱高気密
メートル断熱トリプル
推奨します

高断熱高気密は家づくりの根幹

外壁断熱図版
天井断熱図版
窓図版
基礎断熱図版

断熱と気密はどちらか一方だけ良くても効果が十分に発揮できません。セーター(断熱材)に風を遮るもの(気密シート)を着て、襟や袖口をふさぐ(気密施工)ことで、快適に過ごせる住まいになります。さらに、ダウンなど(外断熱)をはおると、より暖かくなります。

住宅も基礎(床)、壁、天井、開口部(窓)をバランスよく断熱・気密することで、外気の影響を受けず、室内の暖気を逃がしません。これは光熱費削減にも貢献します。

写真:エコットハウスの屋内写真(1)
写真:エコットハウスの屋内写真(2)

札幌市清田区のエコットハウス(松浦建設)は、お客様の要望を第1に考える、自由設計・注文住宅のハウスメーカーです。

写真:エコットハウスの屋内写真(3)
写真:エコットハウスの屋内写真(4)

お客様のお好みに応じて、デザイン、間取り、ご予算などさまざまな提案が可能です。

ただ、住宅の断熱・気密・換気などに関しては、住宅建築のプロの責任として品質・性能の基準をもって家づくりをさせていただいております。具体的には

  1. 1メートル断熱トリプル(高断熱高気密の家づくり)
  2. パッシブ換気床下暖房システム(自然の力で綺麗な室内空気)
  3. メンテナンスフリーの外壁材(次世代レンガ)

などが大きな特徴です。このページでは

  1. 1メートル断熱トリプル(高断熱高気密の家づくり)

についてご紹介します。

高断熱高気密→
1メートル断熱トリプルに挑戦

積雪寒冷地北海道、札幌で家を建てるなら、外壁の断熱材でいえば高性能グラスウール16キロ厚さ105mm+付加断熱(押出法ポリスチレンフォーム50ミリ)以上の仕様で、断熱気密施工の仕組みと重要性をしっかり理解した大工・断熱職人が断熱気密施工をしっかり行っていれば、標準的な断熱・気密性能は満たしているので、結露の影響や光熱費負担に苦しむ恐れは少ないと思います。

エコットハウスの場合は、さらに省エネと室内環境の改善を目指して、以下のような断熱・気密性能の家づくりを行っています。

外壁 平均熱還流率 0.187W/(m2・K)

外壁断熱図版(拡大)

壁は断熱だけではなく、外部からの遮音・内部の反響音などの抑制にも効果があります。

エコットハウスは、外壁の室内側は防音室に使われるほど吸音効果が高く、木材の収縮にも追従する高性能硬質ウレタンフォームを内壁いっぱいに施工します。屋外側は遮音効果があり、断熱効果もグラスウールの2倍の性能を持つフェノールフォーム50ミリでは外壁全体を包みます。これによりグラスウール200ミリ以上の断熱性能を確保し、暖かく静かな室内環境を実現します。

窓 熱還流率 0.91W/(m2・K)

窓図版(拡大)

窓の性能は、暖冷房費や室内の快適性を左右する大きなポイントです。

断熱性能の高い窓は外気の影響を受けにくいので、表面の温度が安定して結露が抑えられ、窓際でのヒンヤリ感もなくなります。エコットハウスは高性能トリプルガラスを採用しています。

冬は外の寒気を室内に伝えにくくして、室内の暖かさを保ち、夏は日射熱をシャットアウトして室温をあがりにくくするなど、1年中過ごしやすい室内環境を保ちます。

天井 平均熱還流率 0.101W/(m2・K)

天井断熱図版(拡大)

天井(小屋裏)は、屋外と同じ環境になるように、断熱と換気をしなければ、大きなつららや漏水が発生する原因となります。
天井(小屋裏)は、構造材や配管・配線、下地材などで断熱施工のしづらい部分ですが、狭い場所や入り組んだ場所でも、大きな梁や配管・配線などをすっぽり覆って確実に断熱できるよう、綿状の断熱材を500ミリ以上吹き込みます。

基礎

基礎断熱図版(拡大)

北海道も、以前は床断熱し、基礎に換気口の付いた住宅が一般的でしたが、結露で土台が腐ったり、床下を走る冷気で床面が冷たくなることもありました。

この問題をすべて解決したのが、基礎断熱とパッシブ換気床下暖房システムです。

基礎の断熱材には、水に強く、過酷な環境下でも断熱性能が長期にわたりほとんど変化しないEPS断熱材100ミリで基礎コンクリートをサンドイッチ。さらに土間下に100ミリのEPS断熱材を外周部すべてに敷きこんでいます。

1メートル断熱トリプルとは?

エコットハウスの場合は、
一般的な住宅会社の仕様よりかなり厚い断熱材を施工しています。

基礎 200ミリ
土間 100ミリ
外壁 200ミリ相当
窓  高性能トリプルガラス
天井 500ミリ
断熱材の厚さ合計で1メートルを標準にしています。

家全体を1メートルの断熱材で覆うことで、住宅の熱損失を最小限に抑え、住宅の光熱費負担を大幅に削減するほか、家の中に寒くてジメジメするような空間が存在しなくなります。

気密性能もとても大事。
全棟気密測定で性能をチェック!

家づくりは、良い材料を使えば良い家ができあがるとは言い切れない部分があります。断熱の欠損のない断熱施工ができているか、気密シートの施工の丁寧さや電気・配管工事などにも気を配らないとしっかりした断熱・気密性能の家はできません。

写真:気密測定の様子

そこでエコットハウスは、NPO法人パッシブシステム研究会や、一般社団法人北海道ビルダーズ協会、北海道住宅高性能リフォーム普及支援協議会、ソトダン21など、住宅の品質・性能を高め合う住宅団体に加盟し、有識者や、住宅性能・品質向上に対する意欲が高いハウスメーカー・工務店と情報交換しながら、社内の大工、現場監督が連携し、断熱気密や換気の知識・施工技術の向上に取り組んできました。

また、エコットハウスは全棟、お施主様に家をお引渡しする前に、気密測定による気密性能の点検・化学物質濃度(VOC)の測定も行っています。お客様に確かな品質の住宅をお届けすること、そして常に自社の施工のレベルを点検するために行っています。

省エネ性能が高いと
毎月の光熱費負担も削減

グラフ:省エネ基準ごとの年間暖冷房負荷(単位 KWh/年)|省エネ基準 133 (UA値0.46W), ZEH基準 99 (UA値0.40W), 北方型ECO 83 (UA値0.36W), ZEH特別強化外皮基準 62 (UA値0.25W), 1メートル断熱トリプル 60 (UA値0.22W), 札幌版次世代トップランナー 45 (UA値0.18W)

積雪寒冷地北海道・札幌で暮らしていると1月~3月あたりの厳冬期の光熱費は、暖房・給湯などのコスト負担が大きく、月間で5万円を超えるご家庭、年間光熱費で30万円を超えるご家庭もめずらしくありません。

エコットハウスの場合、各ご家庭の家族構成や家の面積、開口部の大きさ、在宅時間、省エネ意識の違いなどにも左右され、一概にはいえませんが、断熱・気密性能が高いため、年間光熱費では20万円を切ることも十分可能です。

ヒートショックなど「寒さ」による健康被害も予防

脱衣所やお風呂、玄関などももれなく暖かいので、日本国内で毎年1万人以上が発症するという入浴時のヒートショック(暖かい部屋から寒い脱衣室や浴室に移動することによる血圧の急降下→意識不明など)なども予防できます。

室内温度環境を北海道大学工学研究院准教授・森太郎工学博士が監修し測定

下記のグラフは、実際に1000ミリ断熱を施したエコットハウスで、北海道大学工学研究院准教授森太郎工学博士監修のもと測定した1か月のデータです。

パッシブ換気システムを導入したエコットハウスを、下記の条件で計測しました。

測定期間 2012年7月27日~8月23日
測定地 札幌市西区
延べ床面積 32.1坪
仕様 2階建、1000ミリ断熱仕様

グラフをクリックすると拡大します。

グラフ1:室内気温の遷移(2012年7月27日〜7月30日)

グラフ2:室内気温の遷移(2012年8月2日〜8月5日)

グラフ3:室内気温の遷移(2012年8月20日〜8月23日)

2012年の夏は、グラフ1にみられるように外気温が30度を超える猛暑日もありましたが、居間の室温は25℃前後と安定し快適な室内温度環境が維持されていることがわかります。

主寝室は2階で日射が強く居間よりは室温が高くなっています。なお冷房はありません。

なお、換気で室内に入ってくるフレッシュな空気は、外気温が30℃を超えても20℃前後で安定しています。外気の給気口から空気がアースチューブ(地中埋設管)をゆっくり通ってくる間に、地中の温度によって少し冷やされているためです。

グラフ2では外気温が20℃と低めですが室温は25℃前後で安定しています。

グラフ3では、外気温が30℃を超えています。とはいえ室内に入ってくる換気の空気は昼夜を通じて3℃前後の変化しかありません。

断熱とパッシブ換気で優れた省エネ住宅が実現

冬は、冷え切った外気の侵入、夏は暑い外気の侵入をエコットハウスの1000ミリ断熱が食い止めます。

さらに、エコットハウスのように、地中埋設管(アースチューブ)を使って外気を床下に取り込む方式のパッシブ換気システムの場合、外気は直接室内に入るのではなく、アースチューブをゆっくり移動するうちに、地熱によって温度が変化します。

地下1メートル程度の地温は、夏でも冬でもほぼ一定で、その地域の平均気温に近い温度になるといわれています。北海道・札幌の場合は、およそ8℃くらい。つまり、換気で室内に入ってくる空気は、冬は地熱で少し温められ、夏は地熱で少し冷やされて床下に入ります。

真夏なら30℃の外気が20℃位になってから床下に入るのでエアコンなしでも家じゅうが程よい室温になりますし、冬は外気そのものの温度より、数℃は地熱で温められた空気を暖房すればよいので、暖房に必要なエネルギーを少なくできます。